蒼の闇

オレの視線の先には、若い母さんがクリリンさんと楽しそうになにかを話している。
孫悟空さんがヤードラットから帰還するまでの時間、皆は思い思いに過ごしていた。
そして、オレは初めてみる若い母さんから視線を外すことができなかった。
本当は何か話をしたいが、何を話していいのかわからなかったので、ただ、見つめるだけだった。
「ねぇ?あたしに用でもあるの?」
母さんがオレの視線に気づき、こちらに寄ってくる。
「あ、いえ・・・」
オレはドギマギしながら答える。
「なんでも、ないです・・・」
「そうかしら?なんか言いたそうに見てたわよ」
母さんは、缶ビールを片手にオレの横に腰をかけた。
(こんな時にでも、ビールなんですね。母さんは)
未来のブルマもビールとコーヒーを欠かしたことがなかった。
「あんたさ、本当に会った事なかったっけ?」
「え、ええ」
「おかしいなぁ・・・
なんかこう、ビビッと来るものがあったのよねぇ。
もしかしてさ、あんたあたしの運命の人なんじゃないかしらね?!」
「う、運命・・・ですか」
トランクスは頬を朱に染め、目を大きく見開いた。
(たしかにオレと母さんは血がつながっているけど、母さんの言う運命の人っていうのは、恋人って意味ですよね・・・きっと)
「そうよ!!そうだわ!!あんたカッコいいし、強いし、優しそう!!あたしの理想の男だもの!!浮気もしなさそうだしさ。ね?今度デートしましょ!!もちろん、ヤムチャには内緒でさ。あ、ヤムチャっているのはあそこにいる、あたしの・・・まぁ恋人っていうのかしら」
「はぁ」
「あんた、年上の女性は嫌い?」
ブルマはトランクスの顔を覗き込んだ。ばっちり目と目が合う。
「いえっ!大好きです!!」
オレは言ってしまってから、ハッとした。これでは、オレが母さんをスキだといっているようなものだ。
「本当?気が合うわね!あたしも年下は嫌いじゃないわ。孫君が来て、用がすんだら遊びに行きましょうよ!!」
「え?それは・・オレは未来に帰らないと・・・」
オレはそういいながらも、心は揺れていた。
タイムマシンに乗って帰るのを遅らせてもどうということはないのではないか?
それに、まだ父さんとは恋人にはなっていない。
「わかりました。オレでよければ」
「やったあ!うふふー。楽しみね。皆には内緒よ」


皆は3年後の待ち合わせをして、それぞれに帰っていったが、オレはタイムマシンに乗り込まずに皆を見送った。

母さんもヤムチャさんとは戻らずに、タイムマシンの調子が悪いから少し見てから帰る言ったらしい。
母さんは、オレにウインクを投げた。
誰もいないだだっぴろい荒野に、オレと母さんと、タイムマシンだけがポツンと取り残される。

「ねぇ、あんた。恋人はいるの?」
「いませんよ。未来にはそんな余裕もありませんから。
「あらそう・・・つまんないわねーー!でも、好きな人くらいいるでしょう?」
母さんはオレの腕に自分の腕をからませ、頬をぴたりとつけ上目遣いでオレを見た。

ドキ・・・

オレの心臓が飛び上がらんばかりに高鳴った。
「好きな人は・・・」
オレは母さんの顎を少し上向かせ、唇を合わせた。
母さんも驚きの表情を見せていたが、目をつぶりオレに答えるように舌を絡ませてきた。
脳の中に、痺れ薬を注入されたような感覚に襲われた。
気づいたら、オレは・・・

「ん・・・」
母さんがオレの下で、艶めいたため息を漏らした。
オレは母さんのワンピースを下からまくりあげ、下着の中に手を滑り込ませていた。
そして中指で潤ったその場所をやさしく探ってみる。
「あぁ」
母さんの背中が弓なりにそり、美しく眉がひそめられた。
(この表情・・・たまらない)
オレは母さんの服を全て剥ぎ取ると両足を割り、オレ自身をその潤った場所に沈み込ませた。
母さんの中は熱く、ぴったりと吸い付くようにオレを締め付けていく。
オレは母さんの腰を抱き、地面に着かないようにオレの膝の上に乗せた。
腰だけがあがり、母さんのふわふわした髪の毛が地面で揺れている。
「あんっ!・・・それ・・・奥まで入るみたい・・・」
「そうですか・・・」
オレは腰を突き出した。
「あっ」
オレが揺れるたびに、母さんから甘い声がもれ、オレ自身も締め付けられる。
オレは苦痛のような快感に耐えながら、母さんを観察していた。
そして、あの父さんよりも早く、このブルマという女性を手に入れたことに最高の喜びを感じた。
「ねぇ、あっ、あっ、そこ・・・いい・・・もっと、・・・して」
「ここがいいんですか・・・」
オレはその場所を集中的に責めたてた。
「はぁ・・・ヤダ・・・あたし・・・ああーーーん!!」
母さんがオレを激しく締め付け、そしてビクビクと痙攣してぐったりとした。
オレはその様子を見とどけ、激しく腰を沈めたり、浮かせたりして登りつめた。
オレの額から汗が落ち、母さんの白い胸の上を流れる。
オレはしばらく母さんの身体に体重をかけていたが、落ち着いてくると身をおこし、そっとオレと同じ色をした髪に触れた。
うっすらと母さんが目を開ける。
「ひどい男ね。あたし達、会ってからまだ数時間しか経ってないわ」
「そんなことはありません。オレはあなただけを見てきたんですから」
オレは側にあるジャケットから、一枚の古ぼけた写真を取り出し、母さんに見せた。
「これ、あたし・・・だわ。これは天下一武道会の時の・・・」
「オレはあなたに逢うために、未来からやってきました」
「あたしに・・・?」
母さんは不思議なものを見るような目でオレを見た。
そして、小さな声でまた逢える?と囁いた。
オレは母さんをきつく抱きしめ、それに答えると、母さんは柔らかく微笑んだ。
「・・・あんたはあたしの運命の男よ」

そして・・・オレの頭から「未来」という二文字が、蒼い闇の中に消えていった。



あとがき
拍手ページから移動してきました。今読むとかなり恥ずかしい・・・

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