貴様はオレのもの

「んんっ!!」
ブルマは強引に引き寄せられ、未来から来たトランクスの前でべジータに唇をふさがれた。

自動ドアの閉まる音がすると、トランクスの気配は消えていた。

べジータはブルマを腕の中から解放した。
「せっかく来てくれたのに!!トランクスの前でなんてことするのよ」
ブルマはべジータを睨み付けた。
「貴様こそ、あいつと何をしていた?」
べジータがブルマにかぶさるように、顔を近づけてくる。
普段のべジータもこんな顔をするが、今日はどこか余裕がないような、C.Cに来たばかりの時の眼をしていた。
「何もしてないわよ」
「貴様、オレを怒らせてそんなに楽しいか?」
「・・・」
ブルマは一瞬身を引いた。こんなべジータは始めてだ。
「母親の愛情よ・・・」
べジータはブルマの腕を乱暴につかむと、ぐいっと後ろにひねった。
「いたっ!べジータ、痛いわ」
ブルマが泣きそうになると、さすがに力を緩めたが、腕は解掴んだままだった。
「そんな下品な格好で、何を言ってやがる。」
ブルマはハッとした。
自分はバスローブ一枚しか羽織っていない。
べジータが誤解するのも当然かもしれない。
それにあの時べジータが来なかったら、未来のトランクスとどうなっていたかもわからないのだからべジータが怒るものもっともだった。
「シャワーを浴びたすぐ後に、あの子が来たのよ」
「なぜ、部屋に入れた」
「小さいほうのトランクスかと思ったから・・・」
「フン、まあいい。信じてやる」
べジータはブルマの腕を放した。
ブルマは腕をさすって、べジータの側から離れた。
何もしていないといっても、子供相手にはしないような熱いキスもしているので少しは後ろめたい。

「なぜ、逃げる?」
べジータはブルマが逃げたことに腹を立てた。
「あんたが、乱暴に扱うからでしょ!」
「こっちはこれ以上ないくらい手加減しているんだ。オレが本気でやっていたら、貴様の腕など簡単にぶっちぎれているぞ」
それはそうなのだけど・・・

「おい、ブルマ。」
べジータの鋭く獲物を捕らえるような目が、スッと細くなった。
「くだらんことをすると、貴様もどうなるかわからんからな」
ブルマはドキっとした。
べジータならキスだけでも、許さないかもしれない・・・。
それに、トランクスが最後にあたしを抱きしめた腕は、完全に切なげな男のものだった。
あの一瞬、トランクスはあたしを母親ではなく女として抱きしめた。
それがわかったから、べジータには知られたくなかった。
「貴様に、奴の気がまとわりついているぞ。」
「・・・!」
ブルマはこれ以上ないくらい驚いた。
瞬間、べジータはブルマの腰を引いて自分のほうへ引き寄せ、バスローブを剥がしブルマの膝を割ると、己自身を滑り込ませた。
「・・・あ!!」
ブルマはまだべジータを受け入れる準備ができていない。
それでもべジータはかまわずに、動き始めた。
「い、痛い、べジータ痛いっ」
「知るか」
「怒ってるの?べジータ。あ、お願いやめて!べジータ!」
ブルマの目から涙が溢れる。
べジータはさすがに動きを止めた。
「チッ」
べジータは軽く舌打ちをすると、ブルマのあらわになった胸を、舌の先で撫でていった。
しだいに硬くピンと張ってくる火照った胸の先を軽く口に含むと、ざらざらした舌を何度も擦り付けた。
「・・・っ」
ブルマが繭をひそめた。
次第に、結合されている部分もじっとりと湿い、べジータはそれを確かめると少しずづ腰を動かしはじめた。
ゆっくり、そして、強く。

ふと、べジータはトランクスがまだ、うろうろとこの部屋の様子を伺っているのが分かった。
(あんなところを邪魔されたんだ、オレがどこかへ行くのを待っているんだろうが残念だったな)
「くっくっ」
べジータは喉の奥で笑った。

べジータは久しぶりの獲物を見つけたように、執拗にブルマを責め立て、乱れさせた。
未来からきたトランクスが、べジータの気を探っているのを知ってて、意地悪く見せつけるように楽しんでいた。
ブルマが乱れ、べジータをねだる時の獣じみたメスの気はビンビンと感じてくる。
(だから奴にもわかるはずだろう。今、ブルマが欲しているのは、貴様ではない。このオレだ、と)

「べジータ・・・まだ、怒ってる?・・・」
ブルマは喘ぐように、言った。
べジータの激しいリズミカルな動きはまだおさまらない。
ギシギシときしむベッドの音が部屋中に響き、たまに艶めいた吐息のような、くぐもった声が聞こえる。
その度に、べジータのそれは、熱い粘膜に締め付けられ、べジータも時々顔をしかめた。
そして、得たいの知れない、深い深い奈落の底に引き込まれるような感覚にべジータは時折耐えた。
ブルマは何度も何度もべジータを求め、そして果てていく。

ブルマはぐったりとした、虚ろな目をでべジータを見た。
(今日は起き上がることもできないだろう。オレが特別に、そうしてやったのだから)

「べジータ・・・。あんたでも焼きもちなんて焼くのね」
ブルマはそう言うと、眠りに落ちていった。
「バカが」
べジータはブルマにタオルケットをかけてやると、衣服を整え自分の部屋に戻った。

もう、あいつの気配はない。


あとがき
オレのママは世界一の一応続編です。
べジータはトランクスを未来トランクスと思っているので闘争心むき出しです。



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