瑠璃色の女神

第二章 確認



べジータは金色に逆立つ髪から、額に流れ落ちる汗を払った。
重力室の数値は300Gを超えたところで、3時間を経過していた。
重力室として稼動してる間は、ブルマはこの部屋に入ってこれず、
リビングらしき場所で一日を過ごしているようだ。
べジータはトレーニングを終え、シャワーを浴びにリビングに戻り、
食事の後にブルマを抱くということが、いつの間にか日課になっていた。
ブルマを抱くことが生活の一部になるとは、べジータもブルマも予想をしないことだった。

べジータと体の関係があるとはいえ、ブルマの恋人はヤムチャだ。
今回べジータのトレーニングについてきたのは、
恋愛感情でべジータといつも一緒にいたいから・・・
などという乙女チックな想いからではない。
ただ単に凶暴なサイヤ人が、あれほど馬鹿にしていた地球人の自分に肌をゆるし、
少しでも自分をさらけ出した理由を知りたかったからだった。
しかしあれ以来、べジータは探究心むき出しで、ブルマの体の隅々まで調べつくすように愛撫した。
もともと、べジータが自分の知らないことはとことんまで調べ、体に叩き込むタイプだということは、普段の言動やトレーニングを見てうすうすは判っていた。
そしてブルマも似たようなタイプなので、べジータが何を考えているのかも理解できるような気がしていた。

が、べジータがここまで自分にのめり込むとは想像もしなかったし、
ブルマ自身も恋人のヤムチャのことはあまり考えなくなっていた。
というより、あまりに強烈な印象を残し続けるべジータを相手にしていると、
他のことを考える余裕がなくなったと言ってもいいかもしれない。

今日もトレーニングを終えたべジータは、リビングに戻ってきた。
いつものように、シャワーを浴びるのかと思ったら、ブルマの元に来て乱暴に抱き上げた。

「え?」
ブルマは少し驚いた。
べジータの髪が金色に逆立ち、瞳は翡翠のようなグリーンと金が混じり、その瞳が自分をじっと見おろしていたからだ。
「超サイヤ人をこんなに近く見たのは初めてだわ。
綺麗な目の色・・・吸い込まれそうね」
ブルマは何故かその瞳から視線を外すことが出来なかった。
べジータは何も答えずに、ブルマをベッドまで運び、どさりと放り出した。
そして変わったデザインの黄色いワンピースの前を破り、黒いスパッツも引きちぎった。
「じ、自分で服くらい脱げるわよ!!」
ブルマは抗議したがべジータはやめない。
仕方なくブルマはあきらめ、ベッドに設置されている室内ライトのスイッチをOFFにした。
べジータは夜目も利くのでたいした効果はないだろうが、
明々とした中で抱かれるのはいくらなんでも興がさめるような気がしたからだ。
「明かりを消したところで、オレには意味のないことだ」
「やっぱり・・・」
ブルマはそういったが、べジータの体から発するオーラが金色に光っているのに気がつき、
ほぅっとため息をついた。
「超サイヤ人って本当に金色のオーラなのね・・・」
ブルマは変なところに関心した。
「戦闘の時はこんなもんじゃない。貴様などオレに触れることもできんだろう」
「へぇー。電気でも帯びているのかしらね」
ブルマは好奇心をそそられ、べジータの発するオーラに手をやったが、
なんの感触もなかった。
「なんだ、この状態だといつもと変わらないのかぁ。
てっきり超サイヤ人になった状態でエッチするとものスゴーく気持ちよくなるのかと思ったんだけど・・・」
ブルマは少し残念そうに云った。
「くっ。貴様はつくづく下品な女だな、超サイヤ人をなんだと思っている」
「だってさー、あんただってこの状態であたしを抱くってことはさ、
・・・つまり・・・そういうことを期待してたんでしょ?」
ブルマは少し顔を赤らめて、べジータを見上げた。
「貴様と一緒にするな」
「じゃあ、なんで、んっ!」
べジータはブルマの騒がしい口をふさいだ。
そして、右手でブルマの胸の下からつんと上を向いた胸をすくい上げた。
次第に熱を帯び敏感に反応を始める。
べジータは硬くなった先端を確認するように、指で軽くはじいた。
ブルマの身体がぴくんと動く。
「貴様はココがいいらしいな・・・」
べジータは実験台に横たわらせ、まるで解剖でもするように、ブルマを試し始めた。
ブルマが反応した場所を、つまんだり舌先で軽くなぞると、ブルマの唇から白い歯がわずかにこぼれ、
普段の勝気に上がる眉は、艶っぽく泣いたように眉間に寄せられる。
その表情はべジータの脳の隋を刺激し、沸々と身体の奥をたぎらせる効果があった。

ため息とも苦痛ともつかない喘ぎ声が、べジータの耳元で囁かれる。
べジータは左の手をブルマのわき腹を撫で、そして甘い芳香を放つ泉へと辿りついた。
そこはすでに潤い、べジータを喜んで受け入れようとしている。
べジータは中指を曲げ、ブルマの熱い部分の中の壁を刺激するように、ゆっくりと動かした。
ブルマの悶える場所を探り当てると、その一点をぐいぐいと指の腹で突いた。
「ヤダ・・・指だけじゃ、ヤダ」
ブルマは甘えたように哀願する。
べジータはブルマの両肢を掴み、自分の胸の位置まで持ち上げた。
「あ、ダメ!!」
ブルマはべジータから腰を引こうとするが、しっかりと押さえ込まれたべジータには
何の意味もない行動だった。
べジータはもの珍しそうに、べジータ自身を受け入れるその場所をじっと見ている。
視姦されていると云ってもいい。
翡翠色と金が交互に交じり合うような色の瞳が、薄く笑う。
「貴様は、変わった女だな。このオレに殺されると思わなかったのか」
それは、ナメック星から地球に戻ってきた時に、べジータをC.Cに誘ったことを云っているのか、
それとも、自分の体をべジータという殺戮者へ、自ら投げ出したことを云っているのかはわからなかった。

べジータは渇いた喉を潤すように、芳醇な泉に舌を絡ませた。
「ああ・・・」
ブルマは身体をよじった。蒼い髪がわずかに乱れる。
べジータは荒ぶる自分自身を、ブルマの柔らかい部分に押し当て、ゆっくりとねじ込む。
切れないナイフで、無理やり身を抉られるような、苦痛とも快感ともとれない衝撃が、
ブルマの深い部分で起こり、それは連鎖反応のようにブルマの身体中を血液を駆け巡る。
それと同時にべジータの金のオーラも同時に輝きを増した。
「フン。やはりな・・・」
べジータは納得したように自分の体を見た。
「超サイヤ人の状態で貴様と交わると、多少だが気が上がる」
べジータは、もどかしいくらいにゆっくりと、腰を上下に動かしながら云った。
「ん・・・・」
「だがそれだけだな・・・」
べジータは自分の腕をブルマの腰の下に入れ僅かに浮かせ、下半身がぴったりと密着する形を作った。
そして、奥からかき回すように、べジータは腰を回し、引き、そして何度も突いた。
「あぁ!・・・嫌っ!あ、ダメ・・・ダメぇ」
ブルマの足の指先まで電撃が走ったかのように痙攣させると、ブルマはぐったりと果てた。
べジータも後を追うように、苦痛の呻き声をあげると、ブルマに自分の身体を重ねた。


「やっぱり、超サイヤ人はすごいわねー」
ブルマはコーヒーを飲みながらべジータに話しかけた。
「?」
「あんたがあたしの中に入ってきた瞬間、あたし死ぬかと思っちゃった。
心臓を掴まれた気分だったわ・・・。でも、最高ー」
「別に通常とたいして変わらんだろうが」
「変わるわよ!!ビリビリしたあんたの気が、あたしの中にドックンドックン流れ込んでくるの。
頭の中が真っ白になって、もう何もかもがどうでもよくなって・・・
べジータ、あたし・・・。
あんたから離れられないわ、きっと」
「フン。それなら超サイヤ人になれるカカロットとでも同じことだろうが」
「孫くん?だって、あいつ結婚してるじゃない」
「結婚など、なんの意味がある」
「まぁ、そうだけどさ。でもあたしはあんたじゃなきゃ嫌」
ブルマはコーヒーをテーブルに置くと、べジータの座るソファへ行き、べジータの膝の上に乗った。
「あたしは多分・・・あんたが好きよ」
「な!・・離れろ、ブルマ」
「いいじゃないの、減るもんじゃないし。
それにあんたの膝の上に乗れるのは、全宇宙であたししかいないわ」
べジータは渋面を作り舌打ちしながらも、ブルマの背中に、形よく引き締まった腕をまわした。
「あたし、ヤムチャと別れるわ」
「ヤムチャ?・・・ああ、オレが殺してやったあの地球人か」
「そんな言い方ないでしょ」
「本当のことだ」
「そうだけど・・・でも、あたしが地球に戻ったら、ちゃんとヤムチャに話すわ。
あんたと関係を持ったこと」
「スキにしろ。貴様ら地球人の甘っちょろい感情など、オレには関係のないことだ。
だが、あの男が何故、貴様以外の女を抱くのかが判った気がするぜ」
「何?どういうこと?」
「女など、どれも同じだと思っていたが、どうやら違うらしい・・・ということだ」
「・・・?それと、ヤムチャとどう関係があるのよ?」
「・・・少しは頭を使いやがれ」
「何よ!じゃ、あんたも他の女に興味があるとでもいうの?」
「くだらん。女になど興味はない。もちろん、貴様も含めてだ」
べジータはそう云うと、ブルマの背中にまわした腕に力を込めた。
「ウソ!あんたはあたしのことを、その辺にいるただの女とは見てないわ!
頭が良くて、トレーニングの役に立って、可愛くて、ナイスバディで、えーと・・・」
ブルマは思いつく限りの褒め言葉を、指を一つ一つ折りながら云った。
べジータはブルマの指を、硬い手のひらで握り締め、ニヤリと笑った。
「そして、下品な女だ」
「ち、違うわよ!!あんたそれしか言えないの!!!」
ブルマはべジータの胸ぐらをつかんでゆさゆさと引っ張ったが、べジータにその腕も押さえ込まれた。
「うるさい女だ」
べジータはブルマの蒼い髪に手を触れ、自分の腕の中にぐっと引き寄せ、
ブルマの首筋に自分の顎を乗せるように、かたく抱きしめた。


続く


あとがき
たまには趣向を変えて、ラブラブ気味に書きました。
私のツボからは若干離れていますが、まぁいいでしょう。
え?こんなのラブラブじゃない??
ひえー。今までと変わってない?
こりゃ、失礼しました。

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