蒼い狂気 4

トランクスはブルマから離れると衣類を整えた。
ブルマは黙ってそれを見ていたが、少し可笑しそうに言った。
「あんた、随分慣れてるのね。てっきりあたしが初めてかと思ってた」
「オレだって男ですよ。相手をなんとも思ってなくても抱けます。それに、これでも女性から声をかけてきてくれるんですよ。」
「言うわね。でも、あたしはフラフラしている男って嫌いよ」
「フラフラしている訳じゃないですよ。オレはあなただけしか見ていなかったんだから。」
「じゃ、他の女性と寝るのはあたしの変わりだったとでも?」
「まさか。・・・あなたの代わりになんて誰にもなれませんよ。オレにとってあなたは特別なんです。今までに抱いた女性になんの感情もありません。」
トランクスはブルマに気を使ってそう言っているわけではなさそうだった。まるで、そこにあるから抱きました、というような・・・。
そこに人間の持つ、情や思いやりの気持ちはない。
「あたしは別世界ではあんたの母親なのよ。おかしいわよ!」
「オレが?おかしいですか?」
「オレは今満たされているんです。やっとオレの場所を見つけたんですよ。たとえそれが一時的なものだとしても。」
トランクスはブルマのふくよかな胸に顔をうずめた。

かわいそうなトランクス。
ブルマはトランクスの髪をやさしく撫でた。

あとがき
続きます。

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