瑠璃色の女神

第一章 誘惑



人造人間が現れるまで、あと1年足らずとなった。
ブルマはここ一ヶ月ほど研究室にこもり、宇宙船の開発に取り組んでいた。
孫悟空がヤードラットから乗ってきた宇宙船を改良し、いつでも宇宙へ飛び立てるように改良をかさね、昨日完成した。
そして、べジータのトレーニングのために、重力室の何倍もの広さと重力のある星へ向かって、宇宙船を飛ばしていた。


「おい、何故貴様もついてくるんだ」
べジータは宇宙船の操縦席のとなりに、足を組んで座っている。
「だって、あんた宇宙船の操縦できないじゃない、
それになにかあってもあたしがいると何かと便利でしょ」
「チ・・・。オレを誰だと思っている。
散々宇宙を征服してきた男だぞ。一年のほとんどを宇宙船で過ごすこともある。
貴様が作るような宇宙船など操れないわけがないだろうが」
「へーえ、そうかしら。じゃ、やってみたらいいわ。
あたしは隣の部屋にいるからさ・・・なにかあったら呼びなさいよ」
ブルマは大きく伸びをすると、べジータを残し部屋から出て行った。


惑星フリーザNo.658。
べジータが過去に滅ぼした星で、フリーザは早々に飽きてしまい今はどうなっているかわからないが、
重力は地球の100倍ほどはあったはずだ。

目的地までは20日ほどかかり、その間宇宙船で過ごすことになる。
いつでもトレーニングが出来るように、この宇宙船も重力装置が設置されている。
べジータはトレーニングのために、数値の入力をした。

しかし、重力装置はエラーの文字が点滅するだけで作動をしない。
「くそっ。あの女、パスワードをかけやがったな」
べジータは仕方なくブルマの部屋へ行ったが、返事もなくドアが開く気配もない。
(チッ。)
べジータは軽くしたうちすると、鍵を壊しドアをこじ開けて部屋の中に入った。
が、ブルマの姿はない。


「ふんふんふーん♪」
ブルマの機嫌の良さそうな声にエコーがかかりバスルームらしき所から聞こえてくる。
べジータは無遠慮にバスルームのドアを大きく開けた。
「おい!貴様、くだらん細工をしやがったな」
「べ、べジータ!!」
突然バスルームに入ってきたべジータにブルマは驚きの声をあげる。
べジータとは2度ほど肌を合わせたが、明かりのついた場所で肌を曝すことには抵抗がある。
ブルマは両胸を隠し慌てて湯船に沈んだ。
「パスワードを教えろ」
べジータはブルマの裸に興味はないというように話を進める。
(なによ、こんなピチピチな女が目の前に肌を曝してるっていうのに、無関心なんて失礼ね!)
じっと見られるのも困るが、まったく反応がないのもプライドが傷つく。
「おい、聞こえているのか」
べジータはドアのヘリに手をかけ、イライラとブルマを急かした。
どうやらトレーニングのことでアタマがいっぱいらしい。
「わかったわよ!やるから外に出てなさいよ!!すぐにあがるからさ」
「早くしろ」
そういうとべジータはくるりと向きをかえ、バスルームを後にした。
がちゃんと冷蔵庫の開ける音がしたから、何か飲み物でも飲んで待っているのかもしれない。

ブルマは自分を見ても欲情どころか、無関心なべジータに怒りを感じながらも、
体に巻きついたシャボンを落とすためにシャワーを浴びた。
(アッタマきたわ!!このブルマさんをなんだと思ってるのよ!!
世界一のナイスバディの持ち主なのよ!!!)


そしてブルマは決意した。
トレーニングより前に、自分に手を出させるように仕向けることを。

そう決めるとブルマは洗いたてのピンクの素肌に、白いシルクのローブを羽織った。


ブルマはべジータの座っている丸いソファの隣に浅く腰を掛け、
べジータの飲んでいるミネラルウォーターを奪ってゴクゴクと飲み、
そして自分の口にミネラルウォーターを含んだまま、べジータの唇をふさぎその冷たいものを注ぎ込んだ。
「な、何しやがる!!!」
驚いたべジータは口の端から流れる出たものを、自分の拳でグイッと拭った。
「あら、あんたに飲ませてあげたのよ」
「何?!」
「知らないの?あー、あんたこういうことは初めてなのね。
あんたってアレはスゴーくよかったけど、こういうオプションは全く経験がないのねー」
「オプション?」
べジータには単語の意味がわからなかったようだ。素直にブルマに聞き返す。
「つまり、あんたの今までのエッチは征服するためだけで、愛情がなかったってことよ。
甘いキスとか、優しく髪を撫でるとか、した後に愛を囁く・・・とかさ」
「意味のないことだ」
べジータはブルマの言っていることが理解できないようだった。
ブルマはべジータと肌を合わせたのは、まだ一度しかなかったが、
その行為は、激しく、動物的で、まるで命のやりとりをしているかのようだった。
キスもなければ、やさしい愛撫もない。
ブルマはそれが新鮮だと思ったが、今後べジータと行為を重ねていくなら少し教育をしておいたほうが良さそうだった。


ブルマは熱をもった柔らかい胸をべジータの厚い胸板に押し当てて、白い腕をべジータの首に絡ませた。
そして、耳にふぅっと息を吹きかける。
べジータは一瞬首をすくませたが、すぐにブルマの腕を自分からはずした。
「やめろ。トレーニングの邪魔だ」
「あら。トレーニングなんかしていないじゃない?
それにあたしがパスワードを入力しないと重力室は作動しないわよ」
ブルマはべジータがくすぐったがる部分を、今度は唇と舌を使って責めた。
案の定、べジータは嫌そうに眉間に皺を寄せていたが、今度は振り払うことはしなかった。
ブルマは調子にのって、べジータの下半身に手をかけトレーニングウェアを引き下ろした。
「?」
べジータはブルマの行動をじっと見ている。

ペろり。
べジータ自身に冷たい感触が走った。
「!!な!!」
「初めてなんでしょ?こういうことされるの・・・おとなしくしててね、
危害を加えるわけじゃないから」
ブルマはそういうと、今度は唇と舌を使って、
強く、弱く、舐めたり吸い上げたりを繰り返した。
べジータはその様子を見ながら、不思議な行為をするブルマが咥えているものに、
体中の血液の全てがドクドクと流れ込むような感覚を覚えた。
(くそ、ブルマのやつ、何をしやがったんだ)
自分の意志とはうらはらに、体も火照り、呼吸が短くなり、
目の前の女を犯したいという残虐な気持ちがべジータの体の奥底から湧いてきた。
べジータはブルマの頭を掴み、自分から引き剥がすと、
ブルマをうつ伏せに押し倒し、腰を両手で抱え込んだ。
ローブは大きくまくられ、むき出しになった白い体に、熱くなったべジータを押し付けられた。
「あ!まだダメ!!」
ブルマは必死で腰を引いた。
「何故だ、貴様が望んだことだろう」
「そりゃ、そうだけど・・・まだダメよ」
ブルマはべジータをソファに座らせ、自分もべジータの上にまたがった。
「何をしている?」
「この方が、べジータの顔を見られるでしょ?それに・・・」
ブルマはべジータの唇に自分の唇を合わせると、すばやく舌を侵入させた。
ブルマの舌がべジータの口の中の粘膜を、心地よく刺激する。
べジータは脳が自分以外のものに支配されていくことを感じていた。

(悪くない・・・)
そう思ったべジータは自分の体をブルマの自由にさせてやった。
ブルマの舌はべジータの首筋を通り、身体中を吸ったり、さすったりという動作を繰り返す。
べジータは正直、そちらの行為はくすぐったいだけだと思ったが、
それでもじっとしてブルマを観察し続けた。
あまりに反応のないべジータにブルマは不安になった。
(サイヤ人はこういうことに感じないのかしら・・・?)

するとべジータはブルマの腰をぐっとつかみ、自分自身の上に乗せた。
ブルマは自分の体重でべジータを咥え込み沈んでいく。
「っ・・・・」
ブルマは悲鳴こそあげなかったが、美しい眉が眉間にキュッと寄せられた。
普段は見せないブルマの表情にべジータは、征服欲が満足するような快感を覚えた。
今までは犯す女の表情など見たこともなければ、興味もなかった。
自分の性欲が処理することが目的であり、それ以外はべジータにとってなんの意味もないことだった。
しかし、べジータは学習した。
女にこういう表情をさせることは、愉しいことであり、残虐な気持ちを呼び覚ますことだと・・・
「なるほど。こういう方法もあったのか」
べジータは一人頷き、ブルマを下から勢いよく突いた。
「あぁっ」
ブルマは先ほどの余裕の表情は消え、頬にはほのかに朱がさし、蒼い瞳は潤んでいた。

べジータは先ほど、ブルマが自分にしたように、耳から首筋までを舐めた。
ブルマはびくりと身体をふるわせる。
(面白い・・・)
べジータは好奇心を刺激されたように、ブルマの身体を吸った。
そして、白い胸の先にあるピンク色に染まった突起を、ぺろりと舐めた。
ブルマは顎を軽く上げ、喘ぎ声をあげた。
背中はぐっと弓なりに反り、それと同時に中にいるべジータ自身がキュッと締め上げられた。

(なるほど)
べジータはその部分を、口に含み舌でこすった。
そして手のひらで白く柔らかい部分を掴み、指をくい込ませて何度か揉む。
「べジー・・・タ・・・」
ブルマは今にも消えそうな声でべジータの名前をなぞった。
「なんだ?」
「気持ち・・・いい」
ブルマはべジータの頬を優しく挟み、べジータの唇をついばむようにキスをした。
べジータはキスを受けながら、自分の腰をぐんぐんと突き上げた。
(チ、動かしづらい・・・)
べジータは物足りなく思ったが、下から突き上げる度に、
激しくそして深く舌を絡ませてくるブルマのキスに、べジータは理性を失いそうになった。


(オレとしたことが、下等な地球の女ごときに・・・)
べジータはかろうじて、自分を保っている状態だ。

ブルマはべジータの唇から自分の唇を離し、そしてべジータの膝の上からも離れた。
「おい・・・」
ブルマは二コリと笑みを浮かべると、べジータの首を抱きソファに倒れ込んだ。
べジータはブルマの上に覆いかぶさる形となる。
ブルマは再びべジータ自身を自分の中に誘い入れ、べジータに腰を密着させた。
「これで・・・して・・」
さすがにブルマは恥じらいの表情を浮かべている。
「貴様ら地球人は、性欲を満たすのもめんどうなことをしやがるな・・・」
べジータは素直に感想を述べた。
「まぁ、いい。貴様の望むようにしてやる」
べジータはブルマの太ももを抱え込み、
自分の腰をブルマからゆっくり引き離すと、勢いよく打ちつけた。


大きく開いた窓からは、蒼い地球が僅かに見える。
べジータが今まで数多く見てきた惑星の中で、最も美しいと感じた星だ。
そして、べジータの下に組み敷かれている女も、
あの地球と同じ蒼い目と髪の色をしていた。
壊してしまいたくなるほどの、美しい蒼。
べジータは何度も何度も、腰を打ちつけた。

その度にべジータの汗がパッと飛び散り、ブルマへと振りそそいだ。


続く

あとがき
タイムリーに宇宙ネタでしめくくり。
次回は超サイヤ人ベジータとはじけてまざります(笑)

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